骨を意識することが、あなたの運動パフォーマンスや日常生活にどれほど影響を与えるかご存知ですか?
スポーツ界では「骨を意識する」というアドバイスが頻繁に聞かれますが、日常生活で骨を意識することは少なく、その重要性を理解している人は多くありません。
この記事では、骨を意識することの重要性とそのメリット、具体的な方法について詳しく解説します。
骨の意識を高めることで、体全体の動きがスムーズになり、筋肉の負担を軽減し、運動パフォーマンスが劇的に向上します。
この記事を読むことで、あなたも「骨を意識する」ことの真の価値を理解し、実生活やスポーツに役立てることができるでしょう。
- 骨を意識することの重要性とメリット
- 骨を意識する方法と具体的な手順
- 骨の意識が筋肉に与える影響
- スポーツにおける骨の活用方法とトレーニング
骨を意識する重要性とそのメリット
スポーツの世界では、「骨を意識する」というアドバイスをよく耳にします。
しかし、日常生活では骨の存在を意識する機会は少なく、その重要性を理解している人はあまり多くありません。
骨を意識することが重要な理由は、運動能力が高い人たちが骨をうまく使っているからです。
骨を効果的に使うことで、体のさまざまな部分がうまく連動し、より多くの筋肉や組織を動員することができます。
その結果、より強力で質の高い動きを実現できるため、運動のパフォーマンスが向上します。
骨を使えることで脱力ができるようになるのだ!
骨の意識を高めるとはどういうことか?
骨は非常に硬く、体を支える重要な役割を果たしています。
例えば、大腿骨は約300kg、腰椎は約700kgの重さを支えることができると言われています。このように、骨は体重を支える大きな働きを担っています。
では、骨を意識することがどのように関係するのでしょうか。骨を意識するとは、簡単に言うと骨の感覚を高めて、骨で体をしっかりと支えるようになることです。
「立っているということは骨を使っているじゃないか……」と思う人もいるでしょう。
多くの人は骨の強度を使い切れていないのだ……
これは一部正しいですが、完全には正しくありません。確かに、立つ際には骨を使っていますが、骨を十分に使い切れていないことが多いのです。
具体的には、骨の中心や骨の強度を活かしきれていない状態です。骨の中心を意識し、その強度を最大限に活用することで、初めて体全体を効果的に支えることができるのです。
骨の意識が高まると体に固い骨の構造がハッキリと分かるようになる
骨の意識が筋肉に与える影響とは
骨の意識が高いとは、骨でしっかりと体を支えられることを意味しますが、これが筋肉にどのような影響を与えるのでしょうか。
筋肉の役割は収縮して力を発揮することです。そのため、筋肉が効率よく働くには柔軟性が必要で、よく伸び縮みする状態が理想的です。
しかし、現代人の多くは骨で体を支えられていないため、筋肉が支える仕事をしてしまっています。
多くの人は筋肉を緊張させた状態で生活しています。これにより、筋肉の柔軟性が低下し、筋肉本来の力を発揮できない状況になっています。
筋肉が固くなりバネのような力を支えない状態なのだ…
骨が体を支える役割をしっかり果たすことで、筋肉は弛緩し、リラックスした状態を保てるようになります。
これにより、筋肉は本来の仕事を効率的に行えるようになります。また、骨で体を支えることで、骨に近いインナーマッスルが活発に働けるようになります。
骨の意識が高まることで筋肉が脱力できた状態になる
骨がうまく使われている人の特徴は、まっすぐ立っていて、表面の筋肉がリラックスしていることです。
これは全身の力を抜くことではなく、骨に近い深層筋が効率的に働き、表層筋の力が抜けている状態を指します。昔の言葉で言えば「筋金が通っている」状態です。
骨の役割を最大限に活かすことで、筋肉はより効率的に働き、体全体のパフォーマンスが向上するのです。
スポーツにおける重要な骨とは
肩甲骨
肩甲骨は、腕の動きを改善したい人が最初に鍛えるべき部分です。
例えば、野球選手の大谷翔平選手やゴルファーの石川遼選手は、肩甲骨の柔軟性がすごい動画があがっていることで有名です。
肩甲骨の可動範囲を広げることで、腕の動きが上腕骨からではなく、体幹部に近い肩甲骨から始まるようになります。
詳しくは記事を読んでほしいのだ♪
体幹部には腕よりも多くの筋肉があるため、より強い力を発揮できます。
ただし、肩甲骨は柔軟なだけでなく、しっかり支えることも重要です。そのため、「立甲」を身につけることが必要となります。
肋骨
肩甲骨を鍛えた次に、上半身で注目すべき骨は肋骨です。肋骨は左右に12対ありますが、特に注目すべきは上部の4対です。
この上部の肋骨が中央のラインから動かせるようになると、体幹部から効率的に力を発揮できるようになります。
さらに、上部の肋骨が発達すると、肋骨を基盤として肩甲骨や腕を動かすことが可能になります。
肋骨が開発されてくると腕の土台として使えるようになる
まるで肋骨の上に肩や腕を乗せているような感覚です。これができるようになると、肩の力を抜いてリラックスしながら腕を使うことができるようになります。
骨盤
骨盤は様々な骨から成り立っていますが、全体として上半身の体重を支える役割があります。
また、体の使い方が高度になると、骨盤を左右に分けたような「割れ腰」という状態になります。
割れ腰ができると、体重を片側ずつ脚にかけることができるため、パワーが向上します。
さらに、体を左右に分けて使えるようになるため、例えば右半身で相手に働きかけながら、左半身で別の動きをすることも可能になります。
割れ腰ができると半身の重さを反対側にかけられるようになる
仙骨
仙骨は頭から背骨の重さを支える骨です。仙骨がうまく使えるようになると、仙骨から体の軸がしっかりと立ち上がります。
また、仙骨が安定すると、仙腸関節が柔らかくなり、割れ腰の動きも可能になります。
仙骨の使い方が上達すると、仙骨を中心に重心を移動させることができるようになり、下丹田を意識することにも役立ちます。
仙骨は体の中の要の部分なのだ!
脛骨
脚で重要な骨があります。脚には主に大腿骨、脛骨、腓骨の3つの骨がありますが、特に重要なのは「大腿骨」と「脛骨」です。
この2つの骨を効果的に使えるようになると、下半身にしっかりとした軸ができます。この軸をうまく使うことで、下半身に力を伝えることができるようになります。
脛骨直下点を使うと下半身に軸ができるのですわ♪
腓骨は、歩くときの衝撃を和らげる役割がありますが、脛骨に比べると細く、体重を支える役割はあまり果たしていません。
しかし、多くの人は腰の外側が凝っているため、脛骨ではなく腓骨側に重心が偏りがちで注意が必要です。
スポーツに役立つ骨の使い方
スポーツで骨を活用したいと考えた時、どのように骨を使えばいいか分からない人が多いでしょう。
基本的には、骨という硬い構造物に体重を乗せる感覚を掴むことが重要です。先程も説明しましたが、骨は硬くて体を支える役割を担っています。
そのため、硬い骨に体重を乗せつつ、周りの筋肉はリラックスさせるよう心がけましょう。
骨に乗りつつも軸として使えるようにするのだ!
最初は骨の周りの細かい筋肉よりも、表面の大きな筋肉(アウターマッスル)を主に使うことになるかもしれませんが、続けるうちに上達しますので、恐れずに挑戦してみてください。
次のステップとして、骨で体を支えつつ、その骨を軸にしてさまざまな動きに応用していきます。
例えば、走る場合、骨に体重を乗せつつ、次の瞬間には棒高跳びの棒のように骨を支点にして走ります。
この考え方は、野球や空手、ダンスなどどんなスポーツにも共通しています。支える役割とそこからパワーを生み出す役割の両方を組み合わせて運動するようにしましょう。
- 骨に体重を乗せる感覚をつかむ
- 骨を軸にして運動する感覚をつかむ
骨を使えるようにするためのトレーニング
骨をうまく使えるようにするためには、骨の周りの筋肉のコリをほぐし、骨の感覚を高めるトレーニングが必要です。
最初に取り組むべきは、体のコリを解消することです。筋肉は本来、水のように柔らかい性質を持っていますが、多くの人は筋肉が凝り固まっていて、本来の機能を発揮できていません。
まずは体を徹底的にほぐすとこから始めるのですわ♪
筋肉が固まっていると、骨周りの動きが制限され、骨の感覚を高めるのが難しくなります。そのため、筋肉をしっかりとほぐすことが重要です。
寝ゆる黄金の3セット
これは寝ながらできる、ローコストでハイリターンな体操です。腰や脚周りの筋肉を効率的にほぐすことができます。
トレーニングが上手くできるようになると、インナーマッスルである腸腰筋や仙骨の意識も高めることができます。
できるだけ力を抜いてやるのだ
動画を見ながら行うのがおすすめです。最初は10分程度から始めると良いでしょう。
運動前に行うと動きがスムーズになるので、ぜひ取り入れてみてください。
基礎ゆる
この方法が一番骨が使えるようになるトレーニングと考えています。
基礎ゆるは揺動緩解運動で、身体を揺らすことでゆるめていく方法です。この方法では、全身の各部分を順番に少しずつゆるめていきます。
体をたるませることもできるし締めることもできる状態のこと
骨をゆるめる「ほゆる」、内臓をゆるめる「ぞゆる」、筋肉をゆるめる「きゆる」の3つのタイプがあります。
どれも、大切ですが「ほゆる」を行うのが最も大切です。ほゆるは全身の骨をゆするため様々なメリットがあります。
- 骨と筋肉が剥がれる
- 骨で支持する感覚をつかめる
方法については動画を参考にしてください。
手順としては、頭の先から順に、頭、首、肩、背骨、肋骨、腰、大腿骨、脛骨の順で揺らしていきます。
頭は激しく揺らさないように注意してください。また、ポイントとしては、骨がとろけるようなイメージで揺らすことが重要です。
頭は激しく揺らさないことに注意する
この方法によって、特有の波を作り出すことができ、これが体をほぐすのに最適な波になります。
最初は難しいかもしれないので、全身を一度に行うのではなく、部位を限定して試してみるのも良いでしょう。
記事のまとめ
記事をまとめます。
- 骨を意識することで運動パフォーマンスが向上する
- 骨は体を支える重要な役割を果たす
- 骨の感覚を高めることで体全体を効果的に支える
- 骨を意識することで筋肉がリラックスできる
- 骨で体を支えると筋肉が柔軟に働く
- 骨を意識することで深層筋が活発に働く
- 骨をうまく使うとまっすぐ立てる
- 骨を意識することで表層筋の力が抜ける
- 肩甲骨の柔軟性が腕の動きを改善する
- 上部の肋骨を動かすことで体幹部が強化される
- 骨盤が上半身の体重を支える役割を持つ
- 割れ腰ができるとパワーが向上する
- 仙骨が体の軸を安定させる
- 脛骨を使うことで下半身にしっかりした軸ができる
- 骨に体重を乗せる感覚を掴むことが重要
- 骨で支えつつ筋肉をリラックスさせる
- 骨を使うトレーニングでインナーマッスルを強化する
- 骨を意識することで体のコリを解消できる
- 寝ゆる黄金の3セットで効率的に筋肉をほぐす
- 基礎ゆるで全身の骨を順番にゆるめる
- ほゆるが骨と筋肉を剥がす効果がある
- 骨で体を支える感覚を磨くことが大切
- 骨を意識することで体全体の動きがスムーズになる
この記事では、「骨を意識すること」の重要性とその具体的な方法について詳しく解説しました。
骨を意識することで、体全体の動きがスムーズになり、筋肉の負担を軽減し、運動パフォーマンスを劇的に向上させることができます。
日常生活でもスポーツでも、骨の意識を高めることは非常に有益です。今すぐ骨の感覚を高めるトレーニングを始めて、その効果を実感してみてください。
体の使い方が変わり、より健康で効率的な動きを手に入れることができるでしょう。