社交ダンスを始めたばかりでステップを覚えるのに苦労している人は多いでしょう。
ダンスの基本ステップを確実に身につけることは、美しく踊るための第一歩です。
この記事では、初心者が社交ダンスのステップを効率的に覚えるための方法、カウントの覚え方から、音楽に合わせた練習法まで紹介していきます。
社交ダンスのステップを一つずつ丁寧に覚え、流れるようなダンスを目指しましょう。
- 基本的なステップの一つ一つの覚え方
- ステップの組み合わせと流れの覚え方
- 音楽に合わせたカウントの取り方
- 効果的な練習方法と覚えるコツ
社交ダンスステップの覚え方
社交ダンスを始めたばかりの人がステップを覚えるのはなかなか難しいです。
特に運動経験が少ない方やダンスが苦手な方は、苦労するかもしれません。
最初はステップがなかなか覚えられないのだ……
ステップを覚えるには、以下のように段階的に学ぶと良いでしょう。
- 動きを覚える
- 流れを覚える
- カウントを覚える
- 音楽を覚える
- ①~④すべてをあわせて踊る
これらの各段階を一つずつ確実に覚え、最終的にはすべてを組み合わせて踊ることが大切です。
それぞれのステップが重要なので、苦手な部分があっても、諦めずに頑張って取り組んでください。
動きを覚える
社交ダンスのステップを効果的に学ぶためには、次のステップを順番に実行していきましょう。
- 基本の動きを一つずつ覚える
- 全体のポジションを把握する
基本の動きを一つずつ覚える
まずは、足の動きを一つ一つ覚えるところから始めましょう。
先生の足の位置を正確に覚えることが大切です。先生の後についていくのも良い方法です。
一歩一歩まずは丁寧になぞりながら覚えることで、ステップを組み合わせる際にもスムーズに踊れるようになります。
下を向いてもよいから動きをトレースするのですわ♪
全体のポジションを把握する
足の位置を覚えたら、次は視線を上げて「脚の位置」「体の向き」「ホールドの位置」「顔の向き」など全体のフォームを意識しましょう。
いきなり複数のことはできないので、まずは数個程度に項目を絞ることで覚えやすくなります。
また、最初は「視線をあげる」ということに注目しましょう。
この部分は基本ですが最初のうちはなかなかできないので、早いうちから取り組みましょう。
壁と天井の境目を見るようにすると自然と視線が上がりますわ!
流れを覚える
個々のステップの動きを覚えるだけでなく、それらがどのような組み合わせで成り立っているのかを理解することが重要です。
実際のダンスでは、複数のステップが組み合わさって一連の動作になるため、その流れを頭に入れる必要があります。
この段階では、最初から完璧に動きをこなす必要はありません。
重要なのは、ステップを組み合わせたときに自分がどの位置にどのように移動するかをなんとなくでもイメージできることです。
大まかで良い方まずは動きの全体像を掴むのだ
スタートからゴールまでの全体の流れをイメージしながら練習しましょう。
最初は自分の位置がわからなくなることもありますが、移動する感覚に慣れることが大切です。
何度か練習を重ねると、自分がどこにいるのかが分かるようになります。
ある程度できるようになったら、今まで学んだステップを丁寧に行いながら、さらにスキルアップを目指しましょう。
意外と忘れがちだから注意するのですわ
カウントを覚える
社交ダンスでは、ダンスの種類によってカウントが異なります。
例えば、ワルツは基本的に3拍子、タンゴは4分の2拍子となっています。
カウントを正しく覚えておかないと、ダンスの動きが曲のリズムと合わず、ダンスとして成立しなくなってしまいます。
たとえ、カウントを覚えることが苦手でも、必ずできるよう努力しましょう。
以下のことに注意するとカウントが覚えやすくなるのでやってみましょう。
- カウントを書き出す
- カウントを覚える
- ステップとカウントを組み合わせる
カウントを書き出す
まずは先生にカウントを書き出してもらいましょう「123」「SQQ」など最初は見慣れませんが、次第に見慣れるので安心してください。
また、必ず書き出してもらいましょう。カウントは絶対忘れてしまうので何回も見直せるようにするためです。
携帯に保存しておくと何回も見返せるのでおすすめです。
携帯で何度も見てカウントを見るクセをつけるのですわ
カウントを覚える
次は、カウントを覚えましょう。最初はカウントの順番を覚えましょう。単語の暗記に近いので繰り返しやりましょう。
覚え方のコツは小声で問題ないので必ず言うようにしましょう。
頭で覚えるのと口で覚えるのでは精度が全く変わってきます。
最終的には口ずさみながら踊れるようにすると確実に体に染み込むようになるのでやってみましょう。
ステップとカウントを組み合わせる
実際のステップとカウントをあわせます。
実際のステップを踏みながら「123」「SQQ」と言いながらやりましょう。
最初は曲に無理にあわせようと思わなくて大丈夫です。
まずは、自分のステップがどのようなカウントでできているかを頭の中に入れるようにしましょう。
最初はステップとカウントを確認しながら丁寧にやるのだ
慣れてきたら曲とステップとカウントをあわせましょう。これができて始めて踊れるようになった段階になります。
時間がかかっても問題ないので諦めずに取り組みましょう。
音楽を覚える
社交ダンスでは、各種目に応じて様々な曲が使われます。
それぞれの曲はテンポや雰囲気が異なるため、まずはそれらの曲に慣れることが重要です。
社交ダンス専用のCDは社交ダンスの教室では必ずあるので、まずは教室の先生にCDを貸してもらうことができるのか尋ねてみるのがおすすめです。
もしCDを借りることができない場合は、自分で購入するか、YouTubeなどで無料のダンス音楽を探すとよいでしょう。
- 社交ダンスのCDを借りる
- YouTubeで社交ダンスの曲を探す
曲に慣れてきたら、音楽に合わせてカウントを取る練習を始めましょう。
教えられたカウントを口ずさみながら、リズムに合わせて体を動かすと良いでしょう。
また、曲に合わせて体を軽く弾ませるのも効果的です。これにより、曲の流れとタイミングをより感じ取ることができるでしょう。
曲のリズムとカウントと体の動きをあわせるのですわ
社交ダンスステップを覚えるためのコツ
社交ダンスのステップが覚えにくいという方はコツを掴めていない場合が多いです。
コツを掴むと意外と苦労せずにスムーズにステップが頭に入ってきます。
これから社交ダンスステップを覚えるためのコツについて解説していきます。
区切って覚える
ステップをすぐに覚えられる人もいますが、覚えるのが苦手な人もいるでしょう。
もしステップを覚えるのが難しい場合は、小さな区切りで少しずつ覚える方法が効果的です。
最初は短く分けて、それぞれの動きを確実に覚えることが大切です。最初は、一歩ずつ覚えていくだけで十分です。
まずは小さな単位でコツコツ覚えるのだ
ある程度のステップを覚えたら、最初ステップに戻ってそれを復習し、確実に身につけましょう。
定期的に復習をすることで、覚えたステップを忘れずにすぐに踊れるようになり、上達も早くなります。
動画を見て覚える
社交ダンスを学ぶ際、動画を利用することも学習には非常に効果的です。
特に、YouTubeには社交ダンスの教材となる動画が多数公開されていて、簡単にアクセスできるため、情報を得やすいです。
これらの動画の中には、教室の先生が制作したものもあり、初心者にとっては理解しやすく、役立つ教材になるでしょう。
初心者にとって動画は非常に良い教材
また、海外のトップ選手の動画は技術レベルが高く、ある程度やってきている人には非常に参考になるでしょう。
しかし、初心者には基礎から教える動画の方が理解しやすくおすすめですので、初心者用の動画を探すようにしましょう。
おすすめ動画は次の項目で取り上げるのですわ♪
口ずさみながら覚える
カウントを覚える際には、口ずさみながら行うのがおすすめです。これには2つの利点があります。
まず、口ずさむことにより耳からもカウントを記憶しやすくなります。
さらに、カウントをしっかりと言えるようになることで、実際のダンス中にもリズムを正確に捉えられるようになります。
カウントが言えるようになったら、次はそのカウントをステップと合わせて覚えましょう。
この時も、口ずさむことで学習効果が高まりますので、面倒だと感じても積極的に行うと良いでしょう。
- 口と耳の両方から覚えられる
- リズムを正確に捉えられるようになる
ゆっくりとした曲で踊る
社交ダンスのステップを学ぶ際は、最初はテンポの遅い曲で練習することをおすすめします。
速いテンポの曲で始めてしまうと、ついていくのが難しくなり、できないと感じることでやる気を失ってしまうことがあります。
ゆっくりとした曲を選ぶことで、カウントや音楽の流れを把握しやすくなり、基本のステップをしっかりと学べます。
ゆっくり目の曲から最初は始めるのだ
慣れていないうちは焦らずに、じっくりと時間をかけてステップを習得しましょう。
これにより、ダンスの基本が固まり、後々の上達につながります。
初心者におすすめの動画
実際に私が使っていた動画を紹介します。すべて無料ですので安心して利用できます。
気になる方は是非チェックしてみてください。
「CDC社交ダンスステップ動画」は、基本的なダンスステップを丁寧に解説しており、初心者に特におすすめです。
この動画の特徴として動きがゆっくりでステップの細部までしっかりと確認できます。
また、各ステップの名前とカウントが動画に表示されており、知らないステップがのっていても視覚的にわかりやすく、学習にとても役立ちます。
1人で踊っている動画もありますが、ペアで踊る様子が映されているので、相手との位置関係が視覚的に理解しやすいです。
- 動きがゆっくりでわかりやすい
- ステップ名とカウントが表示される
- ペアでの位置関係がわかりやすい
初心者は特にステップ名とカウントを覚えることが難しいため、これらが動画で示されていることが大きな助けになります。
書籍では足型の説明のみで分かりにくいことが多いですが、動画ではそれらが丁寧に解説されているため、より理解しやすくなっています。
動画と本を併用すると理解が進みやすいのだ
また、ゆっくりとしたカウントで進む動画は、学んだステップが実際にどのように動くかを具体的にイメージできるため、非常に有効です。
初心者におすすめの曲
実際に私が使っていた動画を紹介します。すべて無料ですので安心して利用できます。
気になる方は是非チェックしてみてください。
Youtubeでおすすめの曲
DJ ICE Dancesport Music
種目ごとに「1分半くらいの音楽」がまとめられています。実際の競技の時間とほぼ一緒ですので、聞き慣れておくとどれくらい踊るかなどがつかみやすくなるでしょう。
また、動画では海外の選手の踊っている映像も一緒にのっているので非常に参考になります。
曲自体の選曲も良いですので、初心者でまず聞くにはこれが良いでしょう。
100曲以上は色々聞けて初心者にとっては嬉しいですわ♪
The Ballroom Mix
一曲ごとではなくアルバムになっているのが特徴です。
おおよそ「30分前後の動画」が多いのでなにか作業をしているときや流しながら聞きたい時には重宝するでしょう。
また、一曲ごとに動画がチャプター分けされているので、気になる曲があるならスキップして聞けるのも良い点です。
移動しながら聴くにはちょうど良いのだ♪
CDでおすすめの曲
「Very Ballroom」は社交ダンスで人気のあるCDです。
このCDは多くの社交ダンス教室に常備されていることが多く、筆者も先生から借りて聞いていました。
特に初心者にとって聞きやすく、親しみやすい曲が多く収録されているのが魅力です。
また、このCDには曲数が多く、さまざまな曲を聞きたいという方にもおすすめです。
どのCDも名曲が収録されているため、どれを選んでも満足できるでしょう。自分の好きな曲を見つけてみてください。
ジャケットで選んでみても良いですわ♪
教材でおすすめの本
「WDSFダンススポーツ教本」は、内容が充実しており非常におすすめです。
多くのダンス関連書籍がありますが、この教本ほど詳細に書かれているものは他にはないでしょう。
これを読むだけでも時間がかかってしまうくらい細かく書いてあるため情報量的に不足はないでしょう。
「これでもか!」ってくらい細かく書いてあるのだ
一部の人からは情報が細かすぎるという意見もありますが、詳細な説明を好む人には特に読みやすいと感じられるかもしれません。
この教本は、それぞれのステップが丁寧に解説されているため、ダンスの技術を深く理解したい方には最適な一冊です。
記事のまとめ
記事をまとめます。
- 基本の動きを一つずつ覚える
- 先生の後について正確な足の位置を覚える
- 動きの流れを頭に入れて練習する
- ホールドの位置と体の向きを意識する
- カウントを書き出して覚える
- ステップとカウントを組み合わせて練習する
- 音楽に合わせてカウントを取る
- ワルツは基本的に3拍子である
- タンゴは4分の2拍子である
- 社交ダンス専用のCDを利用して曲に慣れる
- YouTubeで社交ダンスの基本動画を見る
- 最初はゆっくりした曲で練習を始める
- 繰り返し練翈することで自信を持って踊れるようになる
- ステップを区切って少しずつ覚える
- 自分のステップがどのようなカウントでできているかを把握する
社交ダンスのステップを効果的に覚えるための方法を紹介しました。
基本の動きから流れ、カウントの取り方に至るまで、これらのステップを丁寧に練習していくことが上達の鍵です。
毎回の練習を積み重ねることで、ステップが自然と体に馴染み、音楽と一体となった美しいダンスを踊ることができるようになります。
初心者の方も、これらのポイントを一つずつクリアしていけば、必ずダンスが楽しくなるはずです。
練習は大変ですが、踊れるようになった自分を想像しながら、楽しく練習を続けてみてください。