社交ダンスにおいて、パートナーとの身長差は非常に重要な要素です。
この記事にたどり着いたあなたも、その重要性に興味を持っているのではないでしょうか。
実際、身長差はダンスのしやすさや美しさに大きな影響を与えます。
本記事では、身長差がもたらすメリットや、身長差をうまく克服するための具体的な方法について詳しく解説します。
身長差をうまく活かして、美しく踊るためのヒントをお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
- 社交ダンスにおける身長差の重要性と影響
- 身長差がもたらすメリットとその理由
- 身長差のある有名な日本人ダンスカップルの例
- 身長差を克服するための具体的な方法
社交ダンスにおける理想的な身長差とは
社交ダンスにおいて、パートナーとの身長差は非常に重要です。これは、身長差がダンスのしやすさに直接影響するからです。
「男女の身長が同じ方が踊りやすいのでは……」と思うかもしれませんが、実際には女性が少し低い方が踊りやすくなります。
身長差があっても問題ないのですわ
多くの女性は社交ダンスで7cmのヒールを履き、男性は2cmのシューズを履くため、女性は実際の身長より5cm高くなります。
さらに、女性は男性のホールドに合わせて体をシェイプするため、相対的に低く構えることが多いのです。
このため、10cm程度の身長差があっても問題ありません。むしろ、女性が少し低い方が、社交ダンスでは踊りやすくなるのです。
一概に理想の身長差を決めるのは難しいですが、7~8cm 程度を一つの目安にするとよいでしょう。
身長差があるメリットとは
フレームがキレイに見える
まず、身長差が大きいと二人の間の空間が広がり、フレームがより大きく見えます。
フレームとは、パートナーと組んだ際にできる空間のことです。
このフレームが広がると、踊り全体がより大きく見え、ダイナミックな印象を与えます。
空間が広く、ダンスが一層映えるのだ♪
社交ダンスでは、パートナーとの空間が崩れずに広く見えることが美しさの重要な要素となります。
そのため、フレームが大きく保たれることは大きなメリットです。
フロアで目立つ
また、身長差が際立つことで、フロアでの存在感が一層強まります。
多くのダンサーが似たような身長で踊る中で、身長差のあるカップルは自然と注目を集めます。
この視覚的なインパクトは、観客や審査員に強烈な印象を与えるため、競技会でも有利に働くことが多いです。
競技会では目立って良いこともあるのですわ!
男女どちらに身長差があってもこの効果は同様です。特に、女性の方が高いカップルは珍しいため、一層目を引くことができるでしょう。
技術が向上する
身長差があることでそれぞれの役割を明確に意識して踊るようになります。
例えば、身長の高いリーダーは膝や腰を柔軟に使ってパートナーをリードしたり、一方で背の低いパートナーはしっかりと存在感を示したりすることが重要です。
さらに、カップルは身長差を克服するためにさまざまな工夫をするので、その過程で技術が向上します。
工夫が唯一無二の踊りをつくことにつながるのだ
こうした創意工夫により、他のカップルとは違う魅力的なパフォーマンスを披露できるようになるのです。
身長差のある有名な日本人カップル
社交ダンスの世界には、身長差が大きくても成功しているカップルがいます。
その一例が橋本剛&恩田恵子組です。彼らは全日本スタンダードチャンピオンとして広く知られています。
橋本選手と恩田選手の身長差は約17cmあり、入場時からその差がはっきりとわかります。
しかし、この大きな身長差を技術と調和で見事に克服し、素晴らしいパフォーマンスを披露しています。
チャンピオンも身長差があったりするから希望を持つのだ!
このように、身長差があっても成功しているカップルの存在は、多くのダンサーに希望になります。特に、日本人のチャンピオンがその一例であることは、より励みになるでしょう。
身長差を理由に諦めるのではなく、工夫と努力で克服することが大切です。
諦めずに取り組むことで、身長差を超えて素晴らしいダンスが実現できるのです。
身長差を埋めるために工夫することが大切
身長差を克服する方法
相手のホールドを崩さない
一般的に身長差の近いカップルのホールドはリーダーと同じ高さあるいはやや下にパートナーのホールドの位置が来ることが多いです。
しかし、身長差があるカップルの場合、互いにホールドの高さが異なります。
場合によっては女性がリーダーの胸の位置くらいにホールドが着てしまう場合もあるでしょう。
身長差のないカップルならばリーダーのホールドの高さでリードすることで相手も自然とリードされますが、身長差がある場合、相手のホールドを崩してしまう原因となります。
自分のホールド以外にも相手のホールドの高さを意識するのだ
動画では、女性のホールドを崩さないために、自分のホールドの高さ以外にも肋骨下部のあたりでうまく女性のホールドを崩さないようにリードしていることがわかります。
ホールドの高さが違っても相手のホールドの高さにあわせてリードをコントロールすることで、全体としてきれいに見えるのです。
膝を柔らかく使う
相手の高さに合わせることは重要です。身長が高い方が少し低くすることで、相手が踊りやすくなります。
そのためには、股関節と膝をリラックスさせることが大切です。力を抜くことで、自然に高さを調整できます。
股関節と膝は特に重要なポイントなのだ
ただし、相手に合わせすぎて自分のバランスが崩れないように注意しましょう。
また、関節をリラックスさせる際に、腰が抜けたり体重が脚に落ちたりしないようにすることも重要です。
動画では、膝を深く曲げていましたが、腰の力はしっかりと保たれており、脚は上から吊られているような姿勢を保ちつつ、無駄な力が入っていないため、体重は脚に落ちていませんでした。
橋本先生は脛骨の使い方がものすごくうまいのですわ
これは、脛骨に意識を持つことで可能になりますので、脛骨に意識を向けることも大切です。
脛骨については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
体を落とさない
身長が低い人が高さを維持するためには、次のポイントに注意が必要です。
まず、体のバランスを崩さないようにしましょう。体が沈んでしまうと、さらに低く見えてしまいます。
具体的には、太ももの裏側と腸腰筋を意識して使うことが大切です。
体が沈む原因としては、腰が落ちてしまうことや体が過度に反ってしまうことが考えられます。
腰が落ちるのは、太ももの裏で体をしっかり支えられないことが原因です。
また、体が反るのは、インナーマッスルである腸腰筋がうまく働かず、アウターマッスルである背筋が過剰に使われてしまうために、背骨を支えられなくなるからです。
背骨が反るのは避けないといけないのだ
このため、太ももの裏と腸腰筋を鍛えて、体の張りを作ることで、相手も踊りやすくなるようにしましょう。
ハムストリングスと腸腰筋が体を支えるのには大切
おすすめのトレーニング
肩甲骨腕立て
四足の状態になり、肩甲骨を立てるトレーニングです。
肩甲骨を立てるためには肩甲骨と肋骨でしっかりと体を支えることが必要となります。
トレーニング方法は以下の記事で詳しく解説しているのでそちらを参照してください。
バックブリッジ
ハムストリングスを鍛えるためのトレーニング方法です。
腰の力を抜きながら膝を90度に立てましょう
ハムストリングを中心にもも裏を上に引き上げます。
これにより背骨が下端から地面と離れていきます。最終的には首根っこまで引き上げます。
首根っこまで引き上げたら背骨をゆっくりと下ろしていきます。
この時にもも裏の力が抜けないように注意しましょう。
重要なポイントは、仙骨の下から太ももの裏を使って、首の付け根までしっかりと引き上げることです。
この際、腰に力を入れないように注意しましょう。腰に力を入れると、トレーニングの効果が減少してしまいます。
記事のまとめ
記事をまとめます。
- パートナーとの身長差は社交ダンスのしやすさに直接影響する
- 女性が少し低い方が踊りやすい
- 女性は7cmのヒール、男性は2cmのシューズを履く
- 実際の身長より女性は5cm高くなる
- 女性は男性のホールドに合わせて低く構えることが多い
- 10cm程度の身長差は問題ない
- 理想の身長差は7~8cm程度が目安
- 身長差があるとフレームが大きく見える
- フレームが広がると踊りがダイナミックに見える
- 身長差があるカップルはフロアで目立つ
- 観客や審査員に強い印象を与える
- 身長差が役割を明確にし、技術が向上する
- 身長差を克服することで独自のスタイルが生まれる
- 有名な身長差のある日本人カップルの例がある
- 身長差を理由に諦めず工夫と努力が重要
- 相手のホールドを崩さない工夫が必要
- 膝を柔らかく使って相手に合わせる
- 太ももの裏と腸腰筋を鍛えることが大切
- 腰を落とさず体のバランスを保つ
- 身長差のあるカップルは魅力的なパフォーマンスができる
- 肋骨下部で女性のホールドを崩さないようリードする
- 関節をリラックスさせて高さを調整する
- 自分のバランスを崩さないように注意する
社交ダンスにおける身長差は、多くの人が気にする重要なポイントですが、その差をうまく活かすことで、美しいダンスを披露することができます。
適切な身長差はフレームを大きく見せ、存在感を強め、技術の向上にもつながります。
大切なのは、身長差を克服するための工夫と努力を怠らないことです。
自分の体をうまくコントロールし、相手とのバランスを保つことで、身長差を乗り越え、素晴らしいパフォーマンスが可能になります。
身長差を恐れず、自信を持って社交ダンスを楽しんでください。