股関節と骨盤を正しい位置に戻すには?効果的な方法を解説

股関節と骨盤を正しい位置に戻すには、具体的な方法とその重要性を理解することが必要です。

股関節と骨盤は、上半身を支えるだけでなく、上半身の力を下半身に伝える重要な役割を果たしています

しかし、これらの部位が正しい位置にないと、全身のバランスが崩れ、さまざまな不調を引き起こす可能性があります。

本記事では、股関節と骨盤の正しい位置を理解し、日常生活で簡単に取り入れられる改善方法やトレーニングを詳しく解説します。

記事のポイント
  • 股関節と骨盤の正しい位置とその重要性
  • 股関節が正しい位置にない原因
  • 股関節と骨盤を正しい位置に戻す具体的な方法
  • 日常生活での改善法とおすすめのトレーニング
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目次

股関節の正しい位置とは

股関節は体の中心に位置する関節ですが、その正確な場所を理解している人は多くありません。

体内にあるため直接触れることができず、腸骨や大転子を股関節と勘違いしている人も少なくないでしょう。

股関節の位置は、前から見ると鼠径部の中心にあり、後ろから見ると尾骨の高さにあります。横から見ると大転子と呼ばれる突起の上に位置します。

股関節は鼠径部の中心で大転子との交点に位置している関節

股関節に乗れない理由とは

股関節が意識できない

股関節は体の中心に位置しているため、触れることも意識することも非常に難しい関節です。

股関節は一般人にとってはまず意識できない関節なのだ……

例えば、肩関節は手で触れるので意識しやすいですが、股関節は触れないため、意識するのが難しくなります。

さらに、股関節は体の中心にあるため、周りの筋肉に埋もれていて、余計に感じ取りにくいのも意識できない原因です

股関節周りの組織が硬い

人が体内の感覚を感じる仕組みとしては運動によって生じる圧力や張力、粘性などの物理的特性を、体内の受容器が感知し、その情報を脳が処理するためです。

例えば、筋肉が伸び縮みする感覚やあるいはその筋肉の物性との差を感じることで知覚することになります。

股関節周りが硬くより筋肉との差がわかりにくいのだ……

腕の場合は刺激が大きく、感じることが容易ですが、股関節の場合はそれが難しくなります

なぜなら、股関節周りの筋肉はあまり伸び縮みしないため、そこから得られる情報は少なくなるからです。

また、疲労がたまりやすい部位の一部でもあるため、疲労により更に感覚も鈍くなりがちなのも原因の一つとなります。

股関節周りは固くなりやすい組織の一つ

腰が硬い

腰が硬いのも股関節に乗れなくなる原因の一つです。

腰とくに中殿筋周りの筋肉が硬い場合、股関節から腰にかけての動きが非常に制限されます。

腰が硬いと股関節を動かしにくい原因となるのですわ…

また、腰の裏側の筋肉が硬いことで腰が反ってしまい、ポジションがズレてしまうため、股関節に乗ることができないのです。

股関節と骨盤の関係とは

股関節と骨盤は、上半身を支えるだけでなく、上半身の力を下半身に伝える重要な役割を果たしています。

股関節は骨盤の一部である寛骨臼に収まる構造になっており、そのため、股関節と骨盤は非常に密接に関係しています

股関節が骨盤にしっかり収まるためには、骨盤自体のバランスも重要です。

骨盤のバランスが整うと、股関節への力の伝達がスムーズになり、体全体の安定感が向上します。

この安定感が増すことで、股関節や骨盤から効率的に力を発揮できるようになり、上半身と下半身がしっかりとつながり、結果として体全体のバランスが改善されるのです。

股関節と骨盤のバランスが良くなることで体全体のバランスが良くなる

股関節を正しい位置に戻す方法

股関節周りを柔らかくする

股関節周りの組織が硬くなっているために、股関節の動きが制限されています。その結果、股関節の動きがさらにわかりにくくなっています。

まずは、股関節周りの筋肉をほぐすことから始めましょう。

効率的にほぐすためには、股関節周りを前、横、後ろの3つのエリアに分けて考えると良いでしょう。

前側は大腿四頭筋、横側は中殿筋、後ろ側はハムストリングスをしっかりほぐしましょう。

ほぐすポイント
  • 大腿四頭筋
  • 中殿筋
  • ハムストリングス
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股関節の意識を高める

股関節を意識することで、その動きを感じやすくなります。しかし、股関節は体の中心に位置しているため、理解しにくい部分でもあります。

深いところにある関節をどうやって意識すればいいの?」と思う方もいるでしょう。

股関節を意識する方法の一つに、股関節を回転させる動きがあります。

股関節を回転させる方法はいくつかありますが、最も簡単な方法は内旋と外旋の動きを行うことです。

股関節を回転させることで意識が高まりつつ、股関節に軸が通る働きがある

具体的には、立ちながら踵を回す運動を行うことです。この方法のメリットは、踵を回すことで自然に股関節を動かせる点にあります。

股関節の動きを意識しにくい人でも、「踵を回す」と言われればイメージしやすいでしょう。

この方法は立っていても寝ていてもできるので、いつでも簡単に実践できます。続けることで股関節の意識が高まるので、積極的に取り入れましょう。

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簡単にできる日常生活での改善法

立ち方のポイント

立ち方のポイントは、骨で体を支えることです。

骨は体重を支える役割を持っていますが、多くの人がこの機能を十分に活用できていません。

骨をうまく使うことで、立っている時に余計な筋肉を使わずに済みます

しかし、骨で立てていない人は、筋肉に体重を支えさせているため、筋肉が疲れやすくなったり、コリがたまりやすくなったりします。

では、骨で立つための重要なポイントはどこでしょうか。上半身では背骨下半身では股関節と脛骨直下点が重要です

骨で立つ時のポイント
  • 背骨
  • 股関節
  • 脛骨直下点

これらのポイントは、上半身と下半身の体の軸となる部分です。この二つのポイントを意識することで、骨を効果的に使えるようになります。

股関節と脛骨直下点の関係については、わかりやすく別の記事にまとめているのでそちらを参考にしてください。

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歩き方のポイント

歩くときのポイントは、重心を低くしないことが重要です。

股関節をうまく使うには、重心が低いと股関節に体重が乗りにくくなります。

多くの人は重心が脚に落ちてしまい、前ももに意識が向いてしまうため、股関節から動かすことができません。

股を意識して重心を高くするのがポイントなのだ!

意識するポイントは「」です。股を引き上げることで重心が自然に高くなり、股関節から脚を自然に使えるようになります。

股を引き上げる感覚をつかむためには、一輪車に乗っている姿を想像したり、タオルで股から引き上げられているイメージを持ったいるすると良いです。

また、シンプルに股関節から歩くことを意識し、股関節から振り子のように脚を動かすと、自然に脚全体が使われるようになります。

股関節から脚を使うことで、裏ももも自然に使われるようになり、日常の歩き方が改善されます。ぜひ、歩き方に注意してみてください。

股関節から振り子のように脚が使われると裏ももが使われるのだ

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股関節におすすめのトレーニング

踵クルクル体操

これは基本的な体操の中でも特に重要です。踵をクルクル回すことで、股関節も自然と回転し、股関節への意識が高まるだけでなく、周囲の筋肉もほぐれます。

動画では立って行っていますが、寝ながらでも同様に効果的です。

寝てやると気楽に取り組めておすすめですわ

特に疲れている人には、寝ながらやることを強くおすすめします。これなら無理なく続けられるので、ぜひ試してみてください。

リアストレッチ

立った状態から股関節を後ろに引き、股関節を中心に上半身を前に倒す体操です。

股関節の後ろ側にあるハムストリングスをしっかりと伸ばすことができます。

さらに、股関節から動かす感覚を養うことで、股関節への意識が高まる効果も期待できます。

股関節からしっかりと上半身を倒すのがポイントなのだ

股関節回旋

これは、股関節を前後左右に回す運動です。時計回りと反時計回りの両方向で行ってください。

重要なのは、股関節を中心に回すことです。腰やお尻から回してしまうと効果が減少するので、注意が必要です。

股関節のド中心から回すのがポイントですわ!

できるだけ大きく回すことで、普段使わない筋肉も使われます。なるべく大きく回すことを意識して行いましょう。

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記事のまとめ

記事をまとめます。

  • 股関節は体の中心に位置する
  • 股関節は直接触れにくい
  • 股関節は鼠径部の中心に位置する
  • 股関節は尾骨の高さにある
  • 股関節は大転子の上に位置する
  • 股関節は意識しにくい関節である
  • 股関節周りの組織が硬いと動きが制限される
  • 腰の硬さが股関節の動きを妨げる
  • 骨盤のバランスが股関節の動きに影響する
  • 骨盤のバランスが整うと安定感が向上する
  • 股関節周りの筋肉をほぐすことが重要
  • 股関節を意識することで動きが感じやすくなる
  • 股関節の内旋・外旋の運動が効果的である
  • 立ち方では骨で体を支えることが重要
  • 歩き方では重心を低くしないことが重要
  • 股関節から脚を使うことでバランスが良くなる
  • 踵クルクル体操が股関節の意識を高める
  • リアストレッチで股関節の後ろ側を伸ばす
  • 股関節の回旋運動が柔軟性を高める
  • 日常生活で股関節を意識することが大切
  • 股関節の動きを感じるには練習が必要
  • 骨盤と股関節の位置を改善すると全身のバランスが良くなる
  • 正しい姿勢と動きを意識することで股関節が安定する
  • 股関節周りの筋肉を柔らかくすることで動きが改善される
  • 股関節と骨盤の関係性を理解することが重要である
  • 股関節に関連する筋肉の役割を知ることが大切

股関節と骨盤を正しい位置に戻すには、正しい知識と実践が必要です。

股関節と骨盤の位置や機能を理解し、日常生活に取り入れられる簡単なトレーニングやストレッチを継続することで、体全体のバランスと安定感を向上させることができます。

股関節と骨盤を正しい位置に保つことで、体の不調を改善し、健康で快適な生活を送るための第一歩を踏み出しましょう。

この記事が、皆さんの健康維持に役立つことを願っています。

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