アーユルチェアは、姿勢改善に効果があるとされる健康椅子として、多くの人に注目されています。
しかし、実際の使用感や欠点について気になる方も多いでしょう。
本記事では、気になっている皆さんのために、アーユルチェアの特徴や実際の使用感、具体的な欠点について詳しく解説します。
購入を検討している方や、使い始めたばかりの方にとって有益な情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。
- アーユルチェアの特徴と種類
- アーユルチェアの具体的な欠点
- アーユルチェアのメリットと使用感
- アーユルチェアの購入を検討する際のポイント
アーユルチェアの概要と特徴
アーユルチェアとは何か
アーユルチェアは、日本人向けに設計された姿勢改善のための健康椅子です。
この椅子は、坐骨を利用して座ることで骨盤を正しい位置に保ち、理想的な姿勢を自然に維持できます。
その結果、腰の負担が軽減され、集中力の向上にも効果があるとされていて様々な多くの医師や専門家にも推奨されている椅子です。
アーユルチェアの種類と選び方
アーユルチェアは「キャスタータイプ」「4本脚タイプ」「座椅子タイプ」の3種類に分類できます。
キャスタータイプは名前の通りキャスターが付いていて、オフィスや部屋の中で簡単に移動ができるため便利です。
4本脚タイプは固定された脚が特徴で、非常に安定しています。
移動はできませんが、その分しっかりとした安定感があり、じっくり作業に集中したい人に適しています。
座椅子タイプは床や畳の上での使用に最適です。座椅子の下には適度な空間が設けられているため、座ったり立ち上がったりがしやすい設計になっています。
- キャスタータイプは移動しやすい
- 4本脚タイプは安定感がある
- 座椅子タイプは場所を選ばない
アーユルチェアの欠点
姿勢が疲れる
アーユルチェアに正しく座ると、坐骨から背骨にかけての軸がしっかりと立ち、理想的な姿勢を維持できます。
ただし、この姿勢は理想的ですが、慣れるまでは疲れやすいです。
普段使っていない筋肉や感覚を使うため、頭が疲れたり体が硬くなったりすることがあるからです。
良い姿勢を保つのは大変なのだ…
アーユルチェアに慣れてくると自然と改善されますが、一日中この姿勢を保つのは難しいため、最初のうちはトレーニングのつもりで座ると良いでしょう。
座面が硬い
坐骨でしっかりと体を支えられるように、座面が固く設計されているのが特徴ですが、最初の頃はおしりが痛くなることがあります。
坐骨で座るということは、上半身の体重を坐骨の2点で支えるため、負荷が集中するのが原因です。
座面の固さは多くのレビューで指摘されているのだ…
ほとんどの人は腰や背中、またはおしりの前面で上半身の体重を支えていたため、坐骨に負荷をかけた経験がなく、最初は痛みを感じることがあるでしょう。
痛みが続く場合は無理をせず、短時間から徐々に使用時間を延ばしていくことが大切です。また、初期段階で薄手のクッションを使用することも一つの方法です。
好みが分かれる
アーユルチェアは理想的な姿勢を取るのに役立ちますが、この姿勢には賛否が分かれるでしょう。
その理由は、姿勢に慣れるまでに時間がかかり、その間に体にある程度のストレスがかかるからです。
正しい姿勢で座ると、腸腰筋や背骨周りの筋肉が適度に働きますが、一方でこの姿勢は窮屈に感じることもあります。
良い姿勢をずっと取るのが良いとは限らないのですわ
体を楽に崩して座る方がリラックスできる場合もあるため、ずっとこの姿勢を保つのは難しいことを覚えておくと良いでしょう。
また、長時間使うと坐骨付近を痛める可能性があるので定期的に立ち上がりストレッチするようにしましょう。
価格が高い
アーユルチェアは価格が高いことで知られており、購入を検討する際、多くの方がその価格の高さに戸惑いを感じます。
一般的には椅子ならば10,000円程度で十分機能的な椅子を買うことができますが、アーユルチェアの椅子は20,000~80,000円程度と非常に高価です。
確かに、他の一般的なオフィスチェアや家庭用チェアと比較すると、アーユルチェアは高価であることが否めませんが、多くのユーザーが価格に見合うだけの価値があると思っています。
価格は一番の欠点なのだ……
価格を初期投資と捉え、長期的な目線で快適さを得るために必要と考えると、アーユルチェアの価値は納得できるかもしれません。
具体的な使用感
メリット
メリットとしては以下の3点があげられます。
- 骨盤がやや前傾する
- 坐骨で座る感覚がある
- おへそ付近までのポジションは良くなる
骨盤がやや前傾する
坐骨で座るということは、後ろに倒れていた骨盤が前に傾くことを意味します。
その結果、坐骨で座る感覚と同時に骨盤が立つ感覚が生まれます。
さらに、上半身の体重が骨盤から坐骨にかけて分散されるため、お腹が引き締まる感覚も感じられます。
良い姿勢は「坐骨で立つ」「骨盤で立つ」感覚が重要
坐骨で座る感覚がある
これは宣伝通りの感想ですが、確かに坐骨で座っている感じはあります。
座っているというより、体重が坐骨にかかっているという感覚です。
ただ、坐骨の上に上半身の軸や体重をしっかりと作る感覚を得るには、少し物足りないかもしれません。
「坐骨で座る」のと「坐骨で立つ」のはレベル全く違うので覚えること
しかし、今まで姿勢を改善することを考えてこなかった人にとっては、ある程度理想的な姿勢を覚えるのに役立つと思います。
おへそ付近までのポジションは良くなる
坐骨から骨盤で上半身を支えられるようになると、理想的には背骨の前に軸が作られます。
顔が正面を向くとその感覚が得られやすいですが、実際にはパソコンや机の上で作業をする人が多いため、背中や肩の姿勢はあまり改善されませんでした。
しかし、骨盤からおへそ周りの姿勢はかなり良くなる感覚があるので、腰にトラブルを抱えている人には試してみる価値があると思います。
上半身の姿勢は机や作業台の高さまで考える必要があるのだ
デメリット
デメリットとしては以下の4点があげられます。
- クッションが必要
- 適度な休息が必要
- 腰が反り気味になる
- 過度な期待はしないほうが良い
クッションが必要
多くのユーザーが指摘しているように、坐骨付近に痛みを感じることがあります。
筆者も数年間使用していますが、座っている時間が30分を超えるとやはり痛みが出てきます。
そのため、隣にある別の椅子に座り替えたり、わざと腰を丸めて坐骨から体重を外したり、坐骨付近の筋肉や組織を休ませるようにしています。
改善方法としては、タオルやクッションを敷くと痛みが軽減されますが、座面の形状が特殊なためクッションがずれ落ちることがあります。
少し厚めのタオルを敷くか、専用の座面カバーを使うと良いでしょう。
痛みを軽減するにはタオルや座面カバーが効果的
適度な休息が必要
アーユルチェアは姿勢を改善するのに効果的ですが、適度な休息が必要です。その理由は主に2つあります。
- 坐骨付近に負担がかかる
- 良い姿勢が脳の負担になる
まず、坐骨付近に負担がかかるため、坐骨周囲の組織が痛くなります。痛みというより、座面が固く設計されているため、血行が悪くなる感覚があります。
次に、良い姿勢が脳に負担をかけるという点です。だらしなく座っているときは、体の筋肉や骨格がほとんど働かないため、脳に負担がかかりません。
坐骨付近や脳を休ませるために休憩が必要になる
しかし、姿勢が良くなると、骨盤や背骨周り、肋骨周りの筋肉が使われます。これにより、今まで休んでいた脳が刺激を受けて働き、負荷がかかるのです。
数年間使用していても、その姿勢を保つのは非常に大変だというのが率直な感想です。
理想的な姿勢を保つには努力が必要ですわ……
腰が反り気味になる
腰の負担軽減や理想の姿勢に近づける効果はありますが、設計上、やや反り腰になりやすいので注意が必要です。
反り腰とは、骨盤が前に倒れすぎて坐骨が後ろに突き出ている状態を指します。
ホームページの画像を見てもデモンストレーターの姿勢はやや反り腰気味になっています。
普段、骨盤が後ろに傾いている人には、骨盤が前に傾くことで姿勢が改善されますが、すでに反り腰気味の人には、反り腰がさらに悪化し、腰に違和感が強くなる可能性があります。
良い姿勢をきちんとわかったうえで椅子を使わないと逆効果になる可能性がある
過度な期待はしないほうが良い
アーユルチェアを使うと腰が楽になりますが、過度な期待は禁物です。
姿勢を研究している人にとっては、会議室の椅子でも同様の姿勢を作ることが可能なので、必ずしもアーユルチェアを使う必要はありません。
また、坐骨で座る感覚が身についているなら、一般的な椅子でも腰椎の位置を調整することで、上半身の姿勢を保ちながら座ることができます。
アーユルチェアはあくまでも補助的な役割で効果を考えた方が良い
アーユルチェアをおすすめする人の特徴
- お金に余裕ある
- 坐骨で座る感覚を身に着けたい
- 楽に姿勢を良くしたい
お金に余裕ある
アーユルチェアは非常に高価なので、予算に余裕がある方にはおすすめします。また、健康に気を使っていて、将来のための投資と考えられる方にも価値があります。
しかし、「高くて手が出ない……」「安く済ませる方法はないの……」と感じる方もいるでしょう。
そういった方には、座面シートタイプを選ぶと良いでしょう。キャスタータイプよりも比較的手頃な価格で購入できます。
さらに、メルカリなどの中古市場では、使用してみて合わなかった人が安く売っている場合もあるので、チェックしてみると良いかもしれません。
座面シートタイプはすでに持っている椅子に組み合わせて使えるので効果的
坐骨で座る感覚を身に着けたい
坐骨で座ることは、姿勢を考える上で非常に重要なポイントです。
一般的な椅子ではその感覚を掴むのが難しいため、坐骨で座る感覚を身に付けたい人にはアーユルチェアを使うことをおすすめします。
私も初めて使った時「確かに坐骨で座る感覚がわかる」と感動しました。
この感覚を掴めると、立っている時の姿勢にも応用でき、立ち姿勢も美しくなるので、とてもおすすめです。
坐骨に何かしら魅了を感じる人はチェックしてみるのだ!
楽に姿勢を良くしたい
姿勢を良くするためには、立っている時でも坐骨で支えている感覚を持つことが非常に重要です。
姿勢が優れている人は、坐骨や股関節から体を支える感覚を持っていることが多く、そのため首筋がスッキリして美しく見えます。
坐骨を鍛えるのは難しいですが、アーユルチェアは座るだけでよいので、坐骨で座る感覚を身に付けるのに役立ち、さらに坐骨で体を支える方法を覚えるのにもよいでしょう。
座るだけである程度いろいろ改善されるのは大きなメリットなのだ!
記事のまとめ
記事をまとめます。
- アーユルチェアは日本人向けに設計された健康椅子
- 坐骨を利用して座ることで骨盤を正しい位置に保つ
- 理想的な姿勢を自然に維持できる
- 腰の負担が軽減され、集中力が向上する
- 多くの医師や専門家が推奨している
- キャスタータイプ、4本脚タイプ、座椅子タイプの3種類がある
- キャスタータイプは移動が便利
- 4本脚タイプは安定感があり、じっくり作業に向いている
- 座椅子タイプは床や畳での使用に適している
- 正しい姿勢を保つのに慣れるまで疲れやすい
- 座面が固いため、最初はお尻が痛くなることがある
- 負荷が坐骨に集中するため、痛みを感じることがある
- 姿勢が良くなる反面、窮屈に感じることがある
- 長時間使用すると坐骨付近が痛む可能性がある
- 価格が高く、購入をためらう人が多い
- クッションを使用することで痛みを軽減できる
- 適度な休息が必要である
- 反り腰になりやすい設計に注意が必要
- 坐骨で座る感覚を身に付けることができる
- 腰椎の位置を調整することで一般的な椅子でも姿勢を改善できる
- メルカリなどの中古市場で安く購入できる場合がある
- 坐骨や股関節で体を支える感覚を得られる
- 姿勢改善には役立つが、過度な期待は禁物
- 健康に気を使う人や将来のための投資を考える人におすすめ
アーユルチェアは姿勢改善に効果的な健康椅子であり、多くのメリットがありますが、一方でいくつかの欠点も存在します。
使用初期には坐骨周辺の痛みや慣れない姿勢による疲れが生じることがありますが、適度な休息とクッションの使用で軽減できます。
価格が高いため、予算に余裕がある方や健康への投資を考えている方にはおすすめです。
この情報が購入判断の参考になれば幸いです。正しい姿勢を保つために、自分に合った椅子を見つけてください。