反り腰にならない座り方とは?坐骨座りの効果と正しい姿勢の作り方

坐骨とはどこにあるのでしょうか

この記事では、坐骨の位置やその重要性について詳しく解説します。

坐骨は骨盤の下部に位置し、体を支える重要な役割を果たしています

特に、正しい姿勢を保つためには、坐骨の意識が欠かせません。

坐骨を意識した座り方を身につけることで、腰痛や肩こりの予防、体幹の安定、そして全身の健康維持に大きな効果があります。

この記事を通じて、坐骨の正しい使い方を理解し、健康な姿勢を手に入れましょう。

記事のポイント
  • 坐骨の位置と役割
  • 坐骨を使った正しい座り方
  • 坐骨座りの健康効果
  • 坐骨座りをサポートする椅子の選び方
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目次

坐骨の位置とは

坐骨は腸骨、恥骨とともに骨盤を構成する主要な骨の一つで、骨盤の下部に位置し、左右対称に存在する骨です。

坐骨は椅子に座ったときにお尻の下に感じる硬い部分です。

坐骨の役割について

坐骨は、骨盤を構成する重要な骨の一部であり、さまざまな役割を担っています。

以下に、坐骨の主要な役割について詳しく説明します。

体重の支持

坐骨の最も基本的な役割は、体重を支持することです

椅子に座るとき、坐骨結節と呼ばれる坐骨の下部が椅子に接触し、体重を支えます。

これにより、腰や背中にかかる負担が軽減され、長時間座っても体が疲れにくくなります

姿勢の安定

坐骨は骨盤の安定性を保つために重要です。

正しい姿勢を維持するためには、坐骨を基点にして骨盤を立てることが必要です。

骨盤が安定すると、背骨の自然なS字カーブを保つことができ、腰痛や肩こりの予防につながります。

筋肉と靭帯の付着点

坐骨には多くの筋肉や靭帯が付着しています。

特に、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋などの重要な筋肉が坐骨結節に付着しており、歩いたり走ったりする時に大きな役割を果たしています

これらの筋肉は、裏もも使った効率の良い歩き方には欠かせません。

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体幹の安定

坐骨は、骨盤底筋群とともに、内臓を支えたり体幹の安定に関わったりしています

骨盤底筋群が適切に働くことより、排尿や排便のコントロールをすると共に体の軸を形成します

体の軸は「会陰」という部分に通る必要があり、会陰は骨盤底筋群が引き上がった状態でないと機能しません。

坐骨が正しい位置にあることで、これらの筋肉が効率的に機能し、体幹が安定します。

坐骨座りの方法

STEP
坐骨を確認する

お尻の下に手を入れ、坐骨を確認しましょう。

臀筋付近にある2つの硬いものが坐骨なので、触って意識を高めます。

STEP
坐骨を前後左右に揺らす

坐骨を座面に当てながら前後左右に動かします

ポイントは左右に揺らすことを中心に行うということです。

その後に前後に揺らすようにしましょう。

STEP
坐骨で重みを支える

坐骨の意識が高まったら坐骨を中心に座るようにします。

坐骨を左右に揺らしながら坐骨に上半身の重みをかけましょう

STEP
骨盤で重みを支える

坐骨に上半身の重みがかかったら、骨盤に上半身の重みをかけていきます。

重みがかかり骨盤で支えながら骨盤を立てるイメージで座りましょう

STEP
体の軸を意識する

骨盤で重みを支えたら、背骨の軸を意識します

背骨上に軸が立ち上がるのをイメージしつつ、背骨の前側に体重がかかるようにしましょう。

坐骨で座ることの意味

坐骨で座ることの重要性は、体の構造と姿勢に深く関わっています。

坐骨で座ることで、骨盤が安定し、背骨の自然なS字カーブを保つことができます。これにより、長時間の座位でも疲れにくく、腰痛や肩こりの予防につながります

まず、坐骨で座ることで体幹の筋肉がバランスよく使われます。

坐骨で座ると自然と前後の筋肉のバランスが良くなるのだ

これにより、一部の筋肉に過度な負担がかかることを防ぎ、全身の血流が改善されます

また、骨盤が正しい位置に保たれるため、体全体の姿勢が整い、内臓の働きもスムーズになります。

特にデスクワークや学習など、長時間座ることが多い現代人にとって、坐骨を意識した座り方は健康維持に欠かせません。

坐骨で座れると軸の形成も進むのだ

ただし、初めは坐骨に座るのに必要な筋肉が整っていないため、長時間の維持は難しいかもしれません。

しかし、継続して意識することで筋肉が鍛えられ、自然と坐骨で座る姿勢が身につきます。正しい姿勢を身につけるために、日常生活で積極的に実践してみてください。

坐骨座りと正しい姿勢の関係とは

正しい姿勢とは

正しい姿勢とは、体の骨が適切な位置にあり、骨を中心に体を支えている状態です

筋肉や関節に無理な負担をかけずに、自然な状態になっていることを指します。

骨格の整列

骨が自然な位置に並んでいることが重要です。

背骨が自然なS字カーブを保ち頭が体の真上に乗っている状態が理想的です。

骨盤が前後左右に傾かず、真っ直ぐな位置にあることも正しい姿勢の一部となっています。

筋肉のバランス

骨を支える筋肉が適切に働いていることが必要です。

一部の筋肉が過剰に働きすぎたり逆にたるみすぎたりしないことが理想です。

このバランスが崩れると反り腰の原因にもなります。

正しい姿勢では、前後左右の筋肉がバランスよく働き、骨を安定させます。

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関節の負担軽減

骨が正しく整列することで、関節にかかる負担も軽減されます。

また、コツを掴むことで、関節の隙間に体のポジションをうまく入れることができるようになります

これにより、関節の摩耗や痛みが減少します。

呼吸と循環の改善

骨が正しい位置にあると、胸郭が適切に開き、呼吸が深くスムーズになります。

胸郭が開くとともに腹式呼吸もしやすくなる効果があります。これにより、酸素供給が改善され全身の循環も良くなります

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坐骨と正しい姿勢の関係

正しい姿勢とは、骨が効率よく体を支える状態のことです。これには多くのメリットがあります。

では、坐骨と正しい姿勢にはどのような関係があるのでしょうか。

体を骨で支えるためには、上から吊られている感覚と下から支えられている感覚の両方が必要です。つまり、背骨を下から支えることが重要です。

坐骨は骨盤の下にあり、上半身の一番下に位置しています。したがって、上半身を下から支えるのに最も適しているのは坐骨です。

坐骨から背骨を支える意識が大切なのですわ

さらに、骨を効率よく使うためには、骨を積み重ねる感覚を身につけることが重要です。なぜなら、骨を積み重ねる感覚がないと、その分の体重を筋肉で支えなければならなくなるからです。

また、背骨の椎体を一つ一つ重ねることで、背骨の隙間を潰さずに骨を使うことができます。

積み木のように背骨を積み重ねるのだ

このように、坐骨を使うことで骨を効率よく使えるようになり、坐骨座りを理解することで骨についての理解がさらに深まります。

坐骨座りのみでは不十分な理由とは

坐骨座りは、骨を中心に体を支えるために非常に重要です。

しかし、坐骨座りだけでは骨を十分に使えるようにはなりません。

なぜなら、骨を使えるようになるためには、坐骨を含めた背骨全体を使えるようにする必要があるからです

頭から坐骨の先までを使えるようにするのが骨を使う上で重要

骨を使う上で最も大きな構造は背骨ですが、ほとんどの人はこの背骨を十分に使えていません

感覚が乏しいこともありますが、多くの場合、背骨を一つの構造として使えていないことが原因です。

特に坐骨から腰の部分で意識が途切れてしまい、骨をうまく使えないのです。

腰のあたりで意識が途切れてしまっているのだ…

骨を使えるようになるためには、坐骨だけでなく、坐骨から腰までの構造、特に腸腰筋までを使えるようになる必要があります。

したがって、坐骨座りを習得するのと同時に、腸腰筋や股関節の意識を高めることも重要です。

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坐骨で座るための注意点

これまで、坐骨の意識の高め方や、座り方について解説してきました。

しかし、意外と見過ごされがちなことがあります。それは、坐骨座りにおいて重要なのは座り方だけでなく、土台となる椅子も重要だということです

例えば、柔らかすぎるソファーに座ると、臀部や骨盤が沈み、骨盤が後傾しすぎてしまいます。

椅子が柔らかいと坐骨で座れないのですわ…

本来、坐骨で体重を支えるべきところが、尾てい骨で支える形になり、これにより関節のズレや筋肉の捻れが生じ、腰椎に負担がかかります。

さらに、柔らかい椅子に長時間座ると、骨盤がズレやすくなります

つまり、柔らかすぎない椅子を選ぶことが大切であり、さらに言えば、坐骨で座りやすい椅子を選ぶことにより、坐骨のトレーニングがしやすくなります。

座面で坐骨を支えられる椅子を選ぶのですわ

おすすめの椅子については、以下の記事で詳しくまとめてありますので、そちらを参照してください。

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坐骨の意識を高めるトレーニング方法

坐骨モゾモゾ座り

坐骨を中心として座るのに必須の体操です。

坐骨の意識を高めながら坐骨から軸が立ち上がるようにするのがポイントです。

呼吸法もあわせて行うと良いでしょう。

股キュートロトロ体操

軸の形成に必要である骨盤底筋群を呼吸法とともに活性化する体操です。

坐骨モゾモゾ座りと一緒に行うことで効果が高まります。

骨盤底筋群をキューと上に引き上げるイメージで行います。

記事のまとめ

記事をまとめます。

  • 坐骨は骨盤の下部に位置する骨である
  • 坐骨は左右対称に存在する
  • 坐骨は椅子に座ったときにお尻の下に感じる硬い部分である
  • 坐骨は体重を支える役割を持つ
  • 坐骨は骨盤の安定性を保つために重要である
  • 坐骨には多くの筋肉や靭帯が付着している
  • 坐骨は骨盤底筋群とともに体幹の安定に関わる
  • 坐骨座りは骨を効率的に使うために重要である
  • 坐骨座りは背骨の自然なS字カーブを保つ
  • 坐骨座りは腰痛や肩こりの予防につながる
  • 坐骨座りは全身の血流を改善する
  • 坐骨座りは内臓の働きをスムーズにする
  • 坐骨座りには柔らかすぎない椅子が適している
  • 坐骨座りは腸腰筋や股関節の意識も重要である
  • 坐骨座りは正しい姿勢の基礎となる
  • 坐骨の位置を確認しながら座ることが大切である

坐骨とはどこにあり、どのような役割を果たすのかを理解することは、健康な姿勢と体の安定に直結します。

坐骨の正しい位置を意識し、坐骨座りを実践することで、腰痛や肩こりを予防し、全身の健康を維持することができます。

さらに、適切な椅子の選び方や坐骨と関連する筋肉の使い方を知ることで、より効果的に体を支えることができるでしょう。

日常生活において坐骨を意識し、正しい姿勢を保つことを心がけて、快適で健康的な生活を送りましょう。

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