マッサージガンは筋肉の疲れをほぐし、リラックス効果をもたらす便利なツールとして人気を集めています。
しかし、首に使用する際には「危険」という言葉が頭をよぎる方も多いのではないでしょうか。
「マッサージ ガン 首 危険」と検索されている方々の多くは、首への使用が本当に安全かどうか、正しい使い方を知りたいと考えていることでしょう。
この記事では、マッサージガンを首に使用する際のリスクと注意点を詳しく解説し、安全に使用するためのポイントをご紹介します。
特に首には神経や血管が集まっており、使用には注意が重要です。
この記事を通じて、正しい知識を身につけ、安心してマッサージガンを活用できるようにしましょう。
- マッサージガンが首に与える自律神経や血管へのリスク
- マッサージガンの過度な刺激による筋肉や頚椎への影響
- 首にマッサージガンを使用する際の安全な使い方と注意点
- 首や肩のこりを解消するための効果的なケア方法
マッサージガンは首に使うと危険なのか?
自律神経への影響
首には自律神経が集まっており、特に交感神経と副交感神経のバランスを調整する重要な部位が首の後ろ、頭の付け根あたりに存在します。
マッサージガンの強い振動や圧力がこの部位に加わると、自律神経のバランスが崩れる可能性があります。
首はデリケートな部分なのですわ
たとえば、日中の仕事中に突然眠くなったり、逆に、リラックスしていると思うはずなのに寝付けなかったりすることがあります。
血管へのリスク
首には重要な血管が通っており、特に頸動脈などが存在します。
極端な場合ですが、マッサージガンの使用によって血管内のプラークが剥がれ落ちたり、血栓が移動したりすることで可能性も否定はできません。
大きな血管は避けるようにするのだ
特に、高齢者においては動脈硬化が進んでいる方が多いため、使用には注意が必要かもしれません。
筋肉や筋膜へのダメージ
過度な刺激は筋肉や筋膜へのダメージを与えてしまいます。
特に、マッサージガンの強力な振動は、筋肉や筋膜に対して過剰に刺激を与えることがあります。
これにより、筋膜の損傷や筋線維の断裂が起こる可能性があります。
これらが自然に修復されるのですが、その過程で硬化が起きます。本来、柔軟性に富んだ筋膜や筋繊維が肥厚し硬くなってしまい、線維化という状態になります。
強いモードで使いすぎないようにするのですわ
さらに、周囲の血管へ影響により血行不良や痛みを引き起こすことがあるのです。
頚椎や神経への影響
首の筋肉や頚椎は非常にデリケートな構造をしており、マッサージガンの強い刺激がこれらに悪影響を及ぼす可能性があります。
首の骨や神経には直接あてないようにするのだ
特に高齢者の場合、頚椎が脆弱であるため、過度な刺激が関節の損傷や神経への圧迫を引き起こし、症状が悪化するリスクがあります。
マッサージガンを首に使う際の注意点
ここまでで首に対するリスクについて説明してきました。
では、首にマッサージガンを使う際には、どのような点に注意すればよいのでしょうか?
まず、使用する際の強さは、最も弱いモードから始めることが大切です。
これにより、首のデリケートな筋肉や神経への過度な刺激を避け、筋肉の損傷を最小限に抑えることができます。
次に、骨や血管を直接刺激しないことが重要です。
特に、首には頸動脈をはじめとする重要な血管があり、これらを刺激すると深刻なリスクを引き起こす可能性があります。
これらの血管は首の側面から前面にかけて走っているため、マッサージガンを使用する際は、首の後ろ側を優しく刺激するようにしましょう。
マッサージガンを丁寧に使うようにするのだ
ただし、首の後ろ側にも頚椎があり、この部分に直接強い刺激を与えると損傷を招く可能性があります。
そのため、頚椎には直接当てず、周囲の筋肉にだけ当たるように気をつけて使用しましょう。
- デリケートな部分には弱いモードで使用する
- 骨や血管には直接使用にしないようにする
首のコリや痛みを取るには
狙うべき部位
胸鎖乳頭筋
胸鎖乳突筋は、首の両側に位置し、頭の回転や前後の動きに関わる重要な筋肉です。
この筋肉は、耳の後ろから鎖骨にかけて斜めに走っており、首を横に向けたときに目立ちます。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用で、首を前に突き出す姿勢が続くと、胸鎖乳突筋に負担がかかり、首こりや肩こりの原因となります。
また、胸鎖乳突筋はストレスとも深く関連していると言われています。
この部分をほぐす際のポイントとしては、マッサージガンを首に対して斜めに動かす方法も有効ですが、鎖骨や胸骨付近を重点的にケアすることが重要です。
鎖骨付近は日常生活で積極的に動かすことが少ないため、疲労が溜まりやすくなっています。
鎖骨付近を入念にやると良いのだ
鎖骨下の部分はマッサージガンでは届きにくいため、手や指圧棒を使うと効果的です。
後頭下筋群
後頭下筋群は、頭の後ろ、首の上部に位置する小さな筋肉群の総称です。
これらの筋肉は、頭を支え、微細な動きをコントロールする役割を果たします。
後頭下筋群は、頭蓋骨と上部頸椎を結びつけ、首の姿勢維持や頭部の運動に関与しています。
この部分はデリケートであるため、マッサージガンを使用する際には、必ず注意しながら行うようにしましょう。
首を下に向けるようにすると、狙った部分に当てやすくなります。
マッサージガンの使用も効果的ですが、椅子の背もたれを活用する方法も非常におすすめです。
首のツボでも有名な部分なのでちゃんとケアするのですわ
首の付け根を背もたれに当てながら力を抜くことで、自然とマッサージされ、刺激が強すぎず、リラックスして行うことができます。
首の位置を整える
首の位置を整える方法として、よく「首を伸ばすことを意識する」と言われますが、これは効率的とは言えません。
実際に試してみると、首を伸ばそうと力を入れ続けるのは難しく、すぐに疲れてしまい、姿勢を保つのが困難です。
では、首の位置を整えるために有効なのは、首を支えるための「土台」を作ることです。
首をこの土台の上に積み重ねるように安定させながら乗せていくことで、首の筋肉に余計な力を入れずに、正しい位置に整えることができます。
首の土台として重要なのは胸椎の1番目です。頚椎の7番目ではないことに注意してください。
頚椎の7番目を意識すると、かえって首の筋肉が緊張しやすくなってしまいます。
積み重ねるように位置を整えるのだ
さらに、この部分を土台として使う際の注意点として、必ず周囲の筋肉をほぐしてから土台を作ることが重要です。
そうしないと、首周りや肩甲骨周りが固まり、逆に首の力を抜くことが難しくなります。
肩のコリや痛みを取るには
狙うべき部位
僧帽筋
僧帽筋は、背中の上部に位置する大きな筋肉で、首から肩、背中にかけて広がっています。
この筋肉は、首の後ろから背中の上部にかけて菱形に広がっており、その形が僧侶のフードに似ていることから「僧帽筋」と名付けられました。
ストレスや不良姿勢、長時間のデスクワークなどで緊張しやすく、肩こりや首の痛みの原因になることがあります。
肩こり筋としてよく知られているのですわ
僧帽筋は、背中から首にかけて広く付着している筋肉です。そのため、頚椎に注意しながら、首の左右から肩甲骨付近にかけてアプローチしましょう。
ただし、首の上部はデリケートな部分であるため、取り扱いには十分注意が必要です。
ポイントとしては、頚椎の側面に意識を集中することです。多くの人にとって、頚椎付近は動かしにくく、疲労が溜まりやすい部分です。
さらに、肩甲骨付近では、背骨と肩甲骨の間を狙うようにしましょう。
この部分は特に動かしにくく、疲労が溜まりやすいので、念入りに行いましょう。
小胸筋
小胸筋は、胸の前面に位置する小さな筋肉で、大胸筋の下に隠れるように存在しています。
この筋肉は、肩甲骨を安定させたり、肩甲骨を前方に引き出したりする動作に関与しています。腕を前に伸ばす動作や、肩を前方に丸めるときに重要な役割を果たします。
小胸筋が緊張すると、肩甲骨が前方に引っ張られ、肩が前に巻き込まれるような姿勢、いわゆる巻き肩を引き起こします。
さらに、肩が前に出ると背中が丸まり、猫背の姿勢になりやすくなります。
小胸筋が固まることで姿勢が悪くなる原因になる
このような姿勢は、肩や首の後ろの筋肉に過度の負担をかけ、肩こりの原因となります。
マッサージガンを使用する際は、肩関節の下付近の上腕骨の付け根から肋骨の間の柔らかい部分を狙いましょう。
また、脇の下のリンパマッサージを兼ねて、この部分を手でほぐすのも効果的です。
僕は毎日脇の下をほぐしているのだ
脇の下を包むようにして凝った部分をほぐすと良いでしょう。ただし、慣れていないと強い痛みを感じることがあるので、注意してください。
大胸筋
大胸筋は、胸の前面に位置する大きな扇形の筋肉で、上半身の筋肉の中でも特に目立つ部分です。
この筋肉は、腕を前方に持ち上げる動作や、腕を内側に引き寄せる動作に関与しています。
大胸筋にコリが溜まると、上腕骨の前方についているため、常に前に引っ張られた状態で縮んでしまいます。
これにより、小胸筋と同様に肩を前方に引っ張る力が強まり、猫背や巻き肩といった姿勢の崩れが生じやすくなります。
マッサージガンを使用する際の狙うべきポイントは、鎖骨の下付近です。触ってみるとわかりますが、鎖骨の下付近には凝っていて痛みを感じる部分があります。
鎖骨を持ちながら動かすのも効果的な方法ですわ
鎖骨に沿わせるように横にマッサージガンを移動させながら、その部分を重点的にケアするようにしましょう。
肩甲骨の位置を整える
肩こりの原因の一つに肩甲骨が関係しています。これは、肩甲骨が肩や背中の筋肉と密接に関わっているためです。
肩甲骨は肩関節の動きをサポートし、肩や背中の筋肉と連動して働きます。
肩甲骨の位置を整えるのだ!
そのため、肩甲骨の位置や動きが悪くなると、周囲の筋肉が緊張したり、バランスが崩れたりすることがあります。これが肩こりの原因の一つとなります。
肩甲骨の位置を整える方法については、以下の記事で詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。
おすすめの体操
マッサージガン以外にも首周りや肩周りをケアするためには体操を行うのが良い方法です。
マッサージガンはあくまでも補助的な側面があり、直接体を動かしたほうが代謝の改善が期待されるからです。
今回は簡単にできる体操を2つ紹介するのでぜひチャレンジしてみてください。
ペットボトル首モゾモゾ体操
寝ながら首周りをほぐす体操です。この体操は、首の凝った部分をペットボトルに当てる簡単な体操になります。
ペットボトルを首に当てた状態で、左右に少しゴロゴロと動かしたり、凝った部分を細かくほぐすように動かしたりすると効果的です。
色々なパターンでコリをほぐすのだ
ペットボトルは適度に柔らかいため、適度な刺激を与えつつも首周りを傷めにくいのが特徴です。
さらに、ペットボトルの種類によって刺激が微妙に変わるため、自分に合ったペットボトルを探してみるのも良いかもしれません。
肩ユッタリ回し体操
簡単に言うと一般的な肩回しの体操です。しかし、ポイントがいくつかあるのでその部分に注意して行いましょう。
- 大きく回す
- バランスよく回す
- 肩を緊張させない
まずは、大きく回しましょう。ただし、闇雲に回すのではなく、肩甲骨と肋骨が剥がれるように意識して行うのがポイントです。
次に、バランスよく回しましょう。肩は前・上・後ろ・下の順番で回しますが、すべての動きが滑らかになるよう心がけます。
特に、回しにくい部分は凝っている筋肉が多く集まっている箇所なので、入念に行いましょう。
簡単な体操だけど奥が深いのですわ
最後に、肩を緊張させないようにします。肩回しでは、力んでしまう人がいますが、これでは効果が半減してしまいますので注意が必要です。
特に僧帽筋に力を入れないようにし、肩を上げる際もできるだけリラックスした状態で行いましょう。
マッサージガンを選ぶ際のポイント
マッサージガンを選ぶ際には、振動数や出力に注目しがちですが、使いやすさを重視することをおすすめします。
もちろん、パワーや振動数で選ぶのも一つの方法ですが、これをおすすめしない理由があります。以下の3つです。
- 使用時に疲労する
- スペースの邪魔になる
- 性能に極端な差がない
使いやすさの目安として、「小型」「軽量」タイプを選ぶようにしましょう。
軽いものを選ぶ
マッサージガンの中には非常にパワーがあるマッサージガンもあります。
確かに、本格的に肩こりのケアをしたい人が購入するのは良いかもしれませんが、持っているだけで疲れてしまい、肩をほぐす前に腕が疲れてしまいます。
マッサージガン自体が結構重いのですわ……
軽量タイプの方が使いやすく、目安としては400 g以下のものは腕が疲れずに使えるサイズです。
ただし、400 gと言っても結構重く感じることがあるため、筆者はなるべく軽いものを選ぶことをおすすめします。
200 gくらいになると相当軽くて使いやすいのだ
特に女性の場合は、これよりも軽いタイプを選ぶと良いでしょう。
小さいものを選ぶ
マッサージガンでも大きいものは相乗以上に大きく、置き場に困る場合があります。
特にパワーがあり、コンセントに刺しながら使うタイプもありますが、コンセントと本体を合わせると意外と邪魔になってしまうこともあります。
大きいと意外とスペースを取るのだ
大きさが気になる場合は小型のものを使いましょう。
特に、小型の充電式タイプを選ぶと置き場に困らず、会社や旅行先で少し使いたいという時にも重宝します。
おすすめのマッサージガン
筆者が選ぶおすすめのマッサージガンを紹介していきます。軽くて使いやすいタイプをピックアップしました。
使いやすさを重視しているため力のない女性やお年寄りにも安心して使うことができるでしょう。
\ さらに詳しく知りたい方はこちら /
【SIXPAD】Power Gun Pocket
振動数 | 800~3000回/分 |
強さ調節 | 3段階 |
アタッチメント | 4種類 |
稼働時間 | 最長8時間 |
充電時間 | 約2時間 |
大きさ | 117×79×33 mm |
重さ | 195 g |
ストローク | 6 mm |
シックスパットは、EMS技術を用いた筋力トレーニング機器メーカーでサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドがブランドアンバサダーや広告モデルを務めていたことがあります。
パワーガンポケットの最大の特徴は、今回紹介する商品の中で最も軽く、使い勝手が良い点です。
また、デザインセンスも非常に優れており、メタリックな色合いにさまざまなカラーバリエーションがあります。
表面は少しザラついたデザインで、触り心地も良いです。
個人的には一番のおすすめなのだ!
さらに、電源ボタンや調節ボタンがサイドについているため、操作しやすいのも特徴です。
【MYTREX】 REBIVE MINI XS
振動数 | 1600~3000回/分 |
強さ調整 | 5段階 |
アタッチメント数 | 4種類 |
駆動時間 | 最長4時間 |
充電時間 | 約1.5時間 |
大きさ | 117×73×41 mm |
重さ | 265 g |
ストローク | 7 mm |
REBIVE MINIよりも一回りコンパクトなタイプです。
REBIVE MINIは少し大きくて、やや女性に使いにくい印象がありましたが、このモデルはそれが改善されました。
実際に使用してみると、持ちやすさが改善されており、手の小さい方でも使いやすくなったモデルです。
重さはMYTREXの中で一番使いやすいのですわ
日常的に使用するのであれば、このモデルが使いやすくおすすめです。
アタッチメントの数は少ないものの、充電時間が短いため、充電を忘れてもすぐに使えるのは嬉しいポイントです。
また、REBIVE MINIシリーズは色が選ぶことが殆どできませんでしたが、最近ではカラーバリエーションが豊富でオシャレなのも使っていて気分が上がります。
見た目も良く、他のマッサージガンと比べてでもデザインが良くなり見た目も気にしたいという人にもオススメできるようになりました。
記事のまとめ
記事をまとめます。
- マッサージガンの強い振動が自律神経に悪影響を与える可能性がある
- 首の重要な血管に刺激を与えると危険が伴うことがある
- マッサージガンの使用が筋肉や筋膜にダメージを与える可能性がある
- 頚椎や神経への過度な刺激がリスクを伴う
- マッサージガンの使用時は最も弱いモードから始めるべき
- 骨や血管を直接刺激しないことが重要である
- 頚椎に直接強い刺激を与えるのは避けるべき
- マッサージガンは首の後ろ側を優しく刺激することが推奨される
- 胸鎖乳突筋や後頭下筋群を狙ったケアが効果的である
- 小胸筋や僧帽筋のケアも巻き肩や肩こり解消に有効である
- 肩回しやペットボトル体操などの体操も効果的である
- 軽量で使いやすいマッサージガンを選ぶことが望ましい
- マッサージガンのサイズや重量が使いやすさに影響する
- 正しい使い方であればマッサージガンは有効なツールとなる
マッサージガンは、正しく使えば筋肉の緊張をほぐし、リラッスクを促す効果的なツールです。
しかし、首に使用する際には自律神経や血管、頚椎などへのリスクを理解し、慎重に扱うことが重要です。
「マッサージ ガン 首 危険」と検索された方が安心して使用できるよう、この記事で紹介した注意点や安全な使い方をしっかりと守り、無理なく首や肩のケアを行いましょう。
※マッサージ効果が科学的に認められているのは、医療機器認証を受けた製品のみです。これ以外の製品には、同様の効果があると保証されていません。購入時には、商品の表示内容を十分に確認してください。
※医療機器のマッサージガンと雑貨のハンディガンを総称して「マッサージガン」と表記していますが、それぞれの効果には違いがあることをご了承ください。