かかとから着地する歩き方は誤り?正しい足の使い方とコツ

多くの人が、正しい歩き方について疑問を持っています。

特に「踵から着地するのか、つま先から着地するのか」という疑問は多くの方が抱える共通の悩みです。

本記事では、踵から着地する際のよくある誤りとその影響、そして健康を維持するための正しい歩き方について詳しく解説します。

正しい歩き方を身につけることで、体の負担を減らし、より健康的な生活を送るためのヒントをお伝えします。

記事のポイント
  • 踵から着地する際のよくある誤りとその影響
  • 正しい踵からの着地方法と体重移動のポイント
  • つま先から着地する場合の適切なシチュエーション
  • 健康を維持するための理想的な歩き方の実践方法
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目次

かかとから着地する歩き方は誤りなのか

良い歩き方を身につけることは健康を考えた上で非常に重要なことです。

踵から着地するのか」「つま先から着地するのか」に関して疑問に持つ人は多いでしょう。

様々な理論がありどれが正解なのかわからなくなってしまいますが、基本的な考え方を学ぶことが大切です。

踵から着地する

多くの人は、歩くときに踵の先端から着地すると考えがちですが、これは間違いです。

踵の先端で着地すると、膝が伸びやすくなり、衝撃が直接腰や頭に伝わるため、体に良くありません。

しかし、踵から着地すること自体が間違いではありません

正しい歩き方は、踵側から脛骨直下点を中心にして、足の小指球から母指球にかけて重心を滑らかに移動させながら着地することです。

脛骨直下点とは脛骨と足を90度にした時の真下の点のこと

踵側からの着地といっても、先端ではなく、脛骨直下点と先端の間の部分をイメージすると良いでしょう。

また、踵が地面に触れるのは一瞬で、このときに完全に体重をかけるわけではありません。

踵から瞬間的に着地して脛骨直下点に乗るのが正しいですわ!

体重がかかるのは脛骨直下点の部分なので、その違いを覚えておく必要があります。

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つま先から着地する

つま先着地は、走るときやブレーキをかけるときに使われます。

人体の構造上、歩いているときにつま先側を使うと、腿の前側の筋肉群が働き、体にブレーキがかかります。

その結果、膝に負担がかかったり、腿の前側にブレーキをかけたりしながらアクセルを踏んでいるような状態になり、非常に効率が悪くなります。

歩く時につま先側が使われると動きにブレーキがかかる

しかし、足首を柔軟に使って小刻みに走る動作であるトロッティングや、高い位置から着地する場合はつま先から着地します。

これは、足首を垂らすと自然につま先が下を向くため、体の構造上自然にそうなるからです。

また、つま先着地はバランスを取りやすく、すばやい方向転換が必要なバスケットボールやサッカーにおいても使われます。

つま先接地は走る場面や素早い動きのときに使われるのだ!

正しい歩き方とは

正しい歩き方とは一体どのような歩き方なのでしょうか。

ポイントは自然の法則に従うということです。人体の構造や物理法則を使うことで理にかなった歩き方ができるようになります。

  • 骨で立つ
  • 振り子運動を使う
  • 足のアーチを使う

骨で立つ

骨で体を支えることは非常に重要です。

多くの人が骨で立てていないため、筋肉が過度に緊張し、無駄な力を使ってしまっています。

骨は体を支える主要な役割を持っており、骨でしっかりと体を支えられるようになると、筋肉は余計な力を抜くことができ、本来の役割を果たしやすくなります。

さらに、歩く際には腸腰筋とハムストリングスの拮抗運動が重要です。しかし、この運動は骨でしっかりと立てることが前提です。

骨で立てるようになると、腰が反ることがなくなり、腹筋や太ももの前側の筋肉がブレーキをかけるような動きが減り、自然に足を運びやすくなります。

骨で立つことができて初めてきれいな運動ができるのだ

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振り子運動を使う

振り子運動とは、体の部分をまるで振り子のように動かすことを指します。特に重要なのは、腕と脚を振り子のように使うことです。

腕を振り子のように上手に使い、肋骨も連動させて動かすことで、腕の力が下半身に伝わります。

変に腕を振ると意味のない運動になってしまうのだ…

これにより、腕からも歩行に必要なエネルギーを供給できるようになります。

脚については、股関節から脚をスムーズに振ることができると、腸腰筋とハムストリングスの拮抗運動が起こり、理想的な足運びが実現します。

足のアーチを使う

足のアーチがキレイに使えることで、歩行時の衝撃を分散させることでき、足の筋肉や関節が守られます。

これにより、平足や足の痛み、膝や腰への負担などの問題を防ぐことができます。

例えば、内股歩きは、膝への負担を増やし、炎症を引き起こすリスクを高めることがあります。

足のアーチがキレイに使われることは大切なのだ

また、足のアーチを使うためには足の柔軟性を保つことも大切でストレッチや足のトレーニングは、足の健康を保つための効果的な方法です。

さらに、足にあった靴やインソールを選ぶことも足の健康には欠かせません。

足に合わない靴は、足の痛みや関節の問題を引き起こす原因となるので注意しましょう。


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正しい歩き方を身につける方法

正しい歩き方を身につけるためには何点かのパーツを鍛えることが大切です。

これらの部分を鍛えると関節の動きがスムーズになるため歩き方の改善が期待できます。

  • 肩関節
  • 股関節
  • 脛骨直下点

肩関節

多くの人は腕を振るときに肩の周りの余計な筋肉を使いすぎてしまい、肩関節からスムーズに腕を振れなくなっています。

そのため、肩関節の中心から腕を回転させる方法を学ぶことが大切です。

関節の中心を使うことで余計な力を使わずに済み、肩の動きが滑らかになります。

おすすめの運動は「肘クルン体操」です。肘と肩が適切に脱力できると、動きが連動します。

肘を前後に回すことで自然に肩関節もきれいに回転し、肩関節を正しく使えるようになります。

ポイントは、まず肩周りをリラックスさせることです。体操の前にしっかりと脱力しましょう。

股関節

股関節も肩関節と同様に、関節の中心から使うことを目指します。

具体的には、股関節と骨盤の接点が重要ですが、股関節は体の中心に位置しているため、股関節を意識するだけでも効果があります。

股関節が使えると動きがものすごくキレイになるのですわ!

股関節も肩関節と同じように回転させて中心を見つけるようにします。特に重要なのは、股関節を踵と連動させることです。

股関節と踵を結ぶラインが脚の軸の中心となり、この軸をうまく使うことで、無駄な力を使わずに地面にパワーを伝えることができます。

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脛骨直下点

脛骨直下点とは、脛骨の真下にある一点のことです。この部分は足を地面に着ける瞬間の中心になります。

正しい歩き方には、この脛骨直下点で体の重みをしっかりと受け止めることが重要なので、覚えておきましょう。

トレーニング方法は、まず脛骨直下点をほぐして触れることから始めます。

普段、意識していない場合、この部分の筋肉や結合組織は硬くなっていることが多く、押すと痛みを感じることがあります。

まずは、脛骨直下点周りをほぐすことから始める

しかし、この部分を使えるようにするためには、まずほぐすことが必要です。

マッサージボールマッサージガンを使ってほぐしましょう。

ある程度ほぐれたら、指で脛骨直下点を押して意識を高め、その状態で立ち上がります。これで脛骨直下点を意識しやすくなり、その状態で歩く練習をします。

トレーニングは地味だけど行うと効果があるのだ!

このトレーニングを繰り返すことで、脛骨直下点の感覚が身につくので、定期的に行いましょう。

また、脛骨直下点に関しては以下の記事で詳しく解説してあるので気になる方は読んでみてください。

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実践的な歩き方と注意点

実際の歩き方は「歩道」というメソッドに集約されています。

この理論は四足動物の動きを元にしており、腕の振り方や脚の運び方を理にかなった方法で説明しています。

実践的な歩き方としては、まず「その場歩き」を覚え、移動することが基本になっています。

この方法では、腕や脚の使い方だけでなく、体の軸の使い方も学べるため、しっかりとした歩き方が身につきます。

その場歩きで理想的な歩き方を学ぶのですわ

デモンストレーターの動画を視聴して真似することで、効果的に学べるので下記の動画を見るとよいでしょう。

日本でもトップレベルの人なので非常に参考になります。

また、この理論は本でも出版されているので、詳しく理解したい場合はそちらも参考にすると良いでしょう。

さらに、「ゆるウォーク」という古い理論も参考になります。

初心者にはわかりやすい内容なので、「やってみたいけど不安……」という方は、まずはこちらから始めるのも良いでしょう。

僕的にはゆるウォークの方がわかりやすくておすすめなのだ!

記事のまとめ

記事をまとめます。

  • 踵の先端で着地するのは誤り
  • 踵から着地すること自体は間違いではない
  • 踵から脛骨直下点を中心に重心移動する
  • 踵が地面に触れるのは一瞬である
  • 体重がかかるのは脛骨直下点である
  • つま先着地は走るときやブレーキ時に使う
  • つま先着地は腿の前側に負担がかかる
  • 正しい歩き方は自然の法則に従う
  • 骨で体を支えることが重要
  • 骨で支えると筋肉の無駄な力が抜ける
  • 腸腰筋とハムストリングスの拮抗運動が重要
  • 腕と脚を振り子のように使う
  • 腕の力を下半身に伝える方法がある
  • 足のアーチを使うことで衝撃を分散する
  • 足の柔軟性を保つことが大切
  • 適切な靴選びが足の健康に重要
  • 股関節を意識して使う
  • 股関節と踵の連動が重要
  • 脛骨直下点をほぐして使えるようにする
  • マッサージボールやマッサージガンでほぐす
  • 脛骨直下点を意識して立ち上がる
  • 歩道メソッドを使う
  • ゆるウォーク理論も参考にする

正しい歩き方を身につけることで、体の負担を軽減し、健康を維持することができます。

理解すべきポイントは、踵からの正しい着地方法と体重移動の重要性です。

踵の先端で着地するのは誤りであり、脛骨直下点を意識することで正しい歩き方が実現します。

肩や股関節の正しい使い方、足のアーチの活用も重要です。これらのポイントを日常に取り入れ、健康的な歩行を目指しましょう。

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